対象となる職種|外国人技能実習生・特定技能制度で働ける業界とは?
外国人が日本で働くための制度として注目されている「外国人技能実習制度」や「特定技能制度」。これらの制度を活用することで、特定の業界・職種で外国人が就労できるようになっています。本記事では、それぞれの制度で働くことができる対象となる職種や、人気の業界について解説します。
外国人技能実習生とは?
外国人技能実習制度は、日本の技術・技能・知識を開発途上国へ移転することを目的とした制度です。主に製造業や建設業などで、一定期間日本で働きながら技術を習得します。
特定技能制度とは?
特定技能制度は、人手不足が深刻な分野に外国人労働者を受け入れる制度です。2019年に新設され、より専門的な技能や日本語能力が求められます。特定技能には「特定技能1号」と「特定技能2号」があり、それぞれ対象職種が異なります。
外国人技能実習生が働ける主な職種
外国人技能実習制度では、80以上の職種・150作業が対象とされています。代表的な業種は以下の通りです。
製造業関連
- 機械加工
- 鋳造・鍛造
- プラスチック成形
- 電子機器組立
建設業
- 型枠施工
- 建築板金
- とび職
農業
- 耕種農業(野菜・果物)
- 畜産農業(酪農・養豚)
漁業
- 船内作業
- 養殖業務
食品製造業
- パン製造
- 惣菜加工
- 食肉加工
特定技能制度で働ける業界と職種一覧
特定技能1号で認められている業種は、以下の12分野です。
特定技能1号の対象分野(12業種)
業種 | 主な職種例 |
---|---|
介護 | 介護福祉士補助 |
ビルクリーニング | 建物清掃 |
素形材産業 | 金属プレス加工、鋳造など |
産業機械製造業 | 機械組立、仕上げ |
電気・電子情報関連産業 | 電子機器組立 |
建設業 | 足場組立、左官 |
造船・舶用工業 | 溶接、塗装 |
自動車整備業 | 点検、整備 |
航空業 | グランドハンドリング |
宿泊業 | ホテルフロント、ベッドメイキング |
農業 | 農作物の栽培・収穫 |
漁業 | 養殖、漁獲作業 |
特定技能2号の対象業種(2024年現在)
- 建設業
- 造船・舶用工業
※特定技能2号は、より高度な技術が必要で、家族帯同や在留期間の上限がない点が特徴です。
外国人に人気の業界・職種ランキング(2024年版)
1位:介護業界
- 人手不足が深刻で求人が多い
- 日本語能力試験(N4以上)必須
2位:建設業
- 経験や資格次第で特定技能2号への移行が可能
- 高収入が見込める現場も多い
3位:食品製造業
- コンビニ・外食チェーンの需要が高い
- 女性技能実習生にも人気
4位:農業
- 季節ごとの雇用需要が安定
- 地方での就労を希望する人に好評
まとめ
外国人技能実習生や特定技能制度を活用すれば、日本の多様な業界・職種で外国人が活躍するチャンスが広がっています。これらの制度を理解し、適切な職種を選ぶことで、本人にとっても企業にとっても良い関係を築くことができます。
今後も制度改正や職種拡大の可能性があるため、最新情報を常にチェックすることが重要です。