出身国ランキング|外国人技能実習生・特定技能の国別人数とは?
日本で働く外国人労働者の中でも、技能実習生や特定技能制度による受け入れが注目されています。この記事では、これらの制度に基づいて来日している外国人の出身国ランキングを最新データに基づいてご紹介します。
外国人技能実習生・特定技能制度とは?
技能実習制度とは?
技能実習制度は、発展途上国の人材に日本の技術・知識を習得してもらい、母国の発展に貢献してもらう目的で導入された制度です。農業・建設・食品加工など様々な業種で活用されています。
特定技能制度とは?
特定技能制度は、2019年に新たに創設された在留資格制度で、人手不足の業種(介護・外食・建設など)において、一定の技能と日本語能力を持つ外国人が就労できる制度です。
出身国ランキング|技能実習生・特定技能外国人の多い国TOP10
以下のランキングは、厚生労働省や出入国在留管理庁のデータを基に作成した、『外国人技能実習生・特定技能外国人労働者の出身国ランキング(2024年時点)』です。
ランキング | 国名 | 技能実習生人数 | 特定技能人数 | 合計人数 |
---|---|---|---|---|
1位 | ベトナム | 180,000人 | 90,000人 | 270,000人 |
2位 | フィリピン | 50,000人 | 40,000人 | 90,000人 |
3位 | インドネシア | 45,000人 | 35,000人 | 80,000人 |
4位 | 中国 | 60,000人 | 15,000人 | 75,000人 |
5位 | ミャンマー | 40,000人 | 10,000人 | 50,000人 |
6位 | ネパール | 25,000人 | 20,000人 | 45,000人 |
7位 | タイ | 10,000人 | 12,000人 | 22,000人 |
8位 | カンボジア | 12,000人 | 6,000人 | 18,000人 |
9位 | スリランカ | 8,000人 | 7,000人 | 15,000人 |
10位 | ウズベキスタン | 6,000人 | 6,000人 | 12,000人 |
※数値は概算であり、各機関の最新発表に基づいて変動する可能性があります。
出身国別の傾向と特徴
ベトナムが圧倒的に多い理由
技能実習生・特定技能ともに、ベトナム出身者が最も多くなっています。その背景には、日越間での協定や職業訓練制度の充実、送り出し機関の発達などが挙げられます。
フィリピンやインドネシアも存在感
特に介護職においては、日本語能力の高さやホスピタリティが評価され、フィリピン・インドネシアの人材が多く採用されています。
中国の技能実習生は減少傾向
以前は最多だった中国出身者は、国内の経済成長により減少傾向にあります。ただし、今でも一定数の人材が流入しています。
外国人材の受け入れと今後の展望
日本の労働力不足を補う存在として、外国人材は今後も重要性を増していくと予想されます。特に特定技能制度は、より長期的・安定的な就労を可能にする制度として注目されています。
- 送り出し国との連携強化
- 労働環境の整備
- 日本語教育の支援拡充
これらの施策が今後のキーポイントとなるでしょう。
まとめ|多様な国から来日する外国人労働者
外国人技能実習生・特定技能外国人の出身国ランキングを通じて、日本社会の多国籍化が進んでいることがよく分かります。今後も出身国の多様化が進む中、外国人と共生できる社会の実現が求められています。